福島清紀著
『寛容とは何か
—思想史的考察』
刊行賛助金ご出資のお願い
*2017年9月30日で、第1期募集期間が終了いたしました。
たくさんのご支援を賜り、本当にありがとうございました。
*2018年4月、工作舎より刊行されました。税抜3,200円でお買い求めいただけます。
目標額:1,200,000円
2017年9月30日現在
総額:1,770,000円
1口支援者:15名
2口支援者:36名
3口支援者:3名
4口以上支援者:41名
福島清紀論文集刊行について
2016年11月にご逝去なさった故福島清紀さんは、晩年の十数年間を寛容論の思想史的研究に捧げてこられました。昨今の国内外の動向を前に福島さんは、寛容についてより粘り強い思考が求められていると考え、その研究成果を一冊の本にまとめて世に問おうと、病床にありながら最期まで発表済み関連論考の推敲に取り組んでおられました。故人の遺志を継ぎ、私たちは、残された論考(その多くが推敲済み)をもとに、福島さんの寛容に関する論考を一冊にとりまとめた論文集を刊行したいと考えています。
福島さんは、近代西欧における寛容思想の展開を解明しつつも、常に、日本における私たち自身が寛容という問題をどのように語り考えるべきかを意識しておられました。本書は、近代西欧の寛容思想について包括的に学ぶことのできる本格的学術書であるとともに、現代日本に生きる私たちが寛容という問題にどのように向き合うべきかを問いかける問題提起の書でもあります。
皆様のお力添えを得て、是非とも本書の刊行を実現したいと考えております。出自、思想信条などの異なる人々に対する不寛容な言説が少なからず耳に入る現在、他者を遇することについて私たち一人ひとりがじっくりと考えるための知的な源泉として、本書が世に問われることには大きな意味があると思います。何卒よろしくお願い申し上げます。
福島清紀『寛容とは何か
—思想史的考察』の概要
著者
福島清紀
(著作権者:福島由美)
論文集刊行委員
奥田太郎 (南山大学教授)
森川輝一 (京都大学教授)
佐藤啓介(南山大学准教授)
佐藤実(大妻女子大学教授)
宮野真生子(福岡大学准教授)
出版社
工作舎
2018年4月に刊行されました。
定価
5,000円(予定)
刊行スケジュール
2017年9月 原稿整理完了
2017年10月 出版社に入稿
2017年12月 初校
2018年2月 責了
2018年3月 刊行
2018年4月 全国書店で発売
第一部 近代西欧における寛容思想の展開
第一章 政教分離の思想的基礎づけ
―ジョン・ロックの『寛容についての書簡』を中心に
第二章 相互的寛容への隘路―ピエール・ベール論覚書
第三章 17世紀西欧における教会合同の試み
―ライプニッツとボシュエとの往復書簡に関する一考察
第四章 《狂信》と《理性》―ヴォルテール『寛容論』再考
第五章 党派性の克服はいかにして可能か
―レッシング『賢人ナータン』を中心に
第二部 宗教・国家・市民社会の近代的構造連関と
帝国憲法下の不寛容との闘い
第六章 国家と宗教
―カール・マルクス「ユダヤ人問題によせて」に関する試論
第七章 明治期の政治・宗教・教育
―「内村鑑三不敬事件」と「教育と宗教の衝突」論争
第八章 1930年代の日本における「転向」の一様相
―文学者中野重治の軌跡
補 章 寛容は共存の原理たりうるか―ザルカの思考に寄せて
目次(予定)
資金の使途について
ご支援いただいた資金はすべて、福島清紀論文集の刊行に関わる費用に充てさせていただきます。
編集・デザイン費 20万円
紙・印刷・製本費 100万円
上記費用を、皆様からのご協力によって支えていただければと考えております。
賛助金について
一口5,000円より賛助金をお寄せください。
募集期間(第1期):
2017年6月10日〜2017年9月30日
(10月中旬に中間報告を公表)
*目標金額を達成したため、第1期最終日まで
ご支援を募集しておりましたが、
第2期の募集はありません。
ありがとうございました。
ご支援(第1期)へのお返しについて
第1期募集期間中にご支援いただいた方には、ささやかながら、次のような感謝の品を送らせていただきます。
1口分ご支援
くださった方への
ギフト
お礼状を送付。
2口分ご支援
くださった方への
ギフト
論文集を1冊贈呈。
4口分以上ご支援
くださった方への
ギフト
論文集を1冊贈呈。
さらに、論文集あとがき上の謝辞にて、ご氏名を掲載。